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広島県無形民俗文化財 説教源氏節人形芝居 眺楽座 2014年伝統芸能を楽しむⅢ [芸能]

広島県無形民俗文化財 説教源氏節人形芝居 眺楽座

平成26年1月26日(日)13:30開演 はつかいち文化ホールさくらぴあ小ホールにて
演目:石井常右衛門「土手八丁五人斬りの段」

初めて観ました。
ほぼ満席でした。
500円の価値はあります。申し訳ない値段です。
短いので物足りない気もしますが、団員の方が少ないのに大変なご苦労がありそうでした。

開演前の様子
開演前P1002506.jpg

開演中は写真撮影できませんでした。

開演後の様子
開演後P1002507.jpg

長細い舞台(幅7m、高さ4m、奥行き5メートル)の幅を4等分し、
向って右4分の1に右から三味線、語り手
       中央4分の2に舞台の中心 左4分の1も舞台です。

最初
左が雪景色のため白のイメージの幕、中央が夜の暗さの中に松に雪がかかって名月がある幕。
一つの舞台にしないで、角度を変えた二つの風景になっていました。

恨みを持つ五人が待ち伏せ

剣の達人常右衛門が登場

五人に取り囲まれながらも返り討ちします。

私情で同僚を切り殺したため浪人になることを決心した常右衛門は、高尾太夫に別れを告げるため会いに行きます。

ここで舞台がいったん閉じます。

再度幕が開くと、
奥行き5mの間にふすまが何枚も重ねて吊られています。
「八反返し・・はったんがえし」という装置だそうです。
常右衛門が太夫に会うためには何枚も何枚も、何枚ものふすまが左右に開かれます。
途中、ふすまが正面バック上で回転する「廻し」や裏返しがあります。

やっと太夫に会い別れを告げます。

このふすまが綺麗です。金ピカピカが多かったけど、綺麗です。

開演後に解説があり、舞台装置も近くで見せていただきました。

説教源氏節は天保7年(1836年)ころ、新庄語りの師匠岡本美根太夫によってはじめられたそうです。
(今日の語り手と三味線の方も岡本さんという名前でした。)
眺楽座の創設者、藤原イワ(1906年 50歳没)により明治16~17年ころ廿日市市原にて始まったようです。
構成は、語り手、合い方の三味線、人形遣い、三味線・鉦・太鼓のお囃子。

語り手が一人ですべてを語ります。
物語の解説、各自の口上を三味線のリズムに合わせて語ります。
花魁の一声に、場内感動です。
寂しげな高い声で一言だけ!!とても効果的な一声です。

舞台裏では人形遣いは人形と向き合う形で客席に背を向け、人形1体を一人で操るそうです。
舞台の下から両手を伸ばし、操るのは大変だろうと思いました。

舞台を近く見学しました。すぐに舞台を崩し始められました。
舞台に中央の4分の2に置かれた出演した人形たちです。花魁が中央にいます。
登場した人形たちP1002515.jpg

舞台右に語り手と三味線。ブログに挙げる許可を頂きました。
向かって右三味線、左語りP1002516.jpg

お二人の熱演に感謝です。
人形遣いの方や舞台を作られた方々もご苦労様でした。
ずっと、伝承されるように願っています。
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